ごきげんよう、私です。
前回の記事で、
大学授業料・大卒初任給・最低賃金についてグラフとデータから考察してみました。
しかし、その他の生活に必要なお金が減っていれば状況はイーブンかもしれませんし、
もしかしたら現代の方が状況が良いかもしれません。
今回はその点について見ていきます。
※同一品目の中でも途中で規格が変わっていたり(1kg→10kgとか、10kg→5kgとか)したので、その場合は最新の規格に合わせて計算しなおしています。ただし、あくまで重量に合わせているだけで等級などの微妙な差は考慮していません。
どのグラフも単位:円です。
米・野菜
まずは主食である米と、昔から食料自給率の高い3品目を選んでグラフ化してみました。
左軸:生しいたけ(100g)、ジャガイモ(1kg)、みかん(1kg)
右軸:コシヒカリ(5kg)、ブレンド米(5kg)
「ブレンド米」は2012年以降、統計を取っていないので不明です。
「コシヒカリ」は1990年以前のデータが見つからなかったので途中からになってます。
重複部分の変動が似ているので、コシヒカリは48年間で上下変動しながらトータルで1,000円ぐらい上昇したと思われます。
畜産・水産
左軸:鶏卵(Lサイズ10個入り)、いわし(100g)、豚肉(国産ロース100g)、鶏肉(国産もも肉100g)
右軸:牛肉(国産ロース100g)
考察
ほとんどのグラフが右肩上がり、上昇傾向にありますね。
「授業料も食品も値上がりしてるなんて、やっぱ現代の若者の生活は苦しいんじゃね?」
と思うかもしれませんが、これだけだとそうとも言えなそうです。
何故か?
今回グラフにした10品目で、48年間の上昇率TOP3は以下のようになります。
1. ジャガイモ 707.3%(55円→389円)
2. 牛肉 393.9%(228円→898円)
3. みかん 337.6%(197円→665円)
その他は大体150%~200%ぐらいです。
つまり、ジャガイモ以外はどの品も大卒初任給の上昇率(664.7%)を下回ってるんです。
初任給(収入)の上昇率より、物価(支出)の上昇率が下回っているということは、
絶対的な価格は上昇しているが、相対的に物価は下がっていると言えると思います。
(最低賃金を見ても、1992年→2016年の上昇率で上回っていたのは鶏卵の149.4%だけでした。)
まとめ
大学授業料は48年間で44倍になった。
それに及ばないながらも大卒初任給は約6倍になり、最低賃金も上昇した。
半面、相対的な物価は下落しており、全ての点で現代の若者の方が苦労しているとは言えない。
しかし、私も現代に生きる若者(30代)です。
人生の先輩(笑)に言いたい!
昔は存在しなかった生活必需品が現代はあるんだぞ!
最たる例はスマホや光回線ですね。
電話は1人1台の時代。スマホが無いと就活やバイトの応募もできません。
インターネットが無いと情報収集もままなりません。
PCが無いとESが作れません。手書きの履歴書は落とされる時代です。
厚生年金や健康保険料も年々上昇してるってこと忘れるな!
厚生年金や健康保険料は率だから、上昇した分はダイレクトアタックだからな!
私みたいに親に授業料払ってもらってたのに留年して中退したような奴は馬鹿にしても良いさ。
でも、本当に苦労してる若者もいるんだからな!
データ(事実)も見ずに、そんな頑張ってる奴らを馬鹿にしたら俺が許さんからな!
じゃあな!アデュー!
出典:統計局ホームページ(http://www.stat.go.jp/)
「小売物価統計調査(動向編)調査結果」を基に作成