協力隊の転出地・転入地

みどり市地域要件

ごきげんよう。私です。

 

前回の記事

「田舎に住んでる人は協力隊になれないけど、条件は意外と緩いよ」

って話に触れたと思いますが、今回はその話を詳しくお話したいと思います。

 

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田舎に住んでいる人は協力隊になれない?

「都会から田舎に移住するのが制度の目的だからでしょ?」

と言ってしまえばそうなんですが、協力隊の報酬や活動費、つまり特別交付税(通称:特交)が関係してきます。

その特交措置を受けるためには協力隊希望者の現住所(転出地)と受け入れ地(転入地)が関係するのです。

総務省の地域おこし協力隊のページを見てもらうと「特別交付税措置に係る地域要件確認票」というpdfを閲覧することができます。

これに基づくと、日本全国の市町村は

  • 3大都市圏内 都市地域
  • 3大都市圏内 全部条件不利地域
  • 3大都市圏内 一部条件不利地域
  • 3大都市圏外 都市地域
  • 3大都市圏外 全部条件不利地域
  • 3大都市圏外 一部条件不利地域

この6つに分けられるのですが、この区分が重要になります。

 

3大都市圏とは

大雑把に言うと東名阪とその近くです。

正確には、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・岐阜県・愛知県・三重県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県の11都府県です。

 

「条件不利地域」とは

  1. 過疎地域自立促進特別措置法
  2. 山村振興法
  3. 離島振興法
  4. 半島振興法
  5. 奄美群島振興開発特別措置法
  6. 小笠原諸島振興開発特別措置法
  7. 沖縄振興特別措置法

この7つの法のいずれかに指定された地域は「条件不利地域」とみなされます。

例えば、私の任地である「群馬県みどり市」の場合を考えてみましょう。

先ほどご紹介した「特別交付税措置に係る地域要件確認票」の8ページ下段の方に「群馬県みどり市」があると思います。

すーっと目線を右にずらしていくと「3大都市圏外 一部条件不利地域」と書かれていますね。
みどり市地域要件

つまり、前述の11都府県じゃない上に、どこかが条件不利地域なはずです。

そこで再び総務省の過疎対策のページを見ます。

「過疎地域自立促進特別措置法について」という項目内に「過疎地域市町村等一覧」があるので、xlsでもpdfでも好きな方を見てもらうと、群馬県みどり市があって「旧東村の区域」と記載されてますね。

これは現在の「みどり市東町」のことで、まさに私の活動地でもあります。

なので、みどり市は「3大都市圏外 一部条件不利地域」となるわけですね。

(ちなみに旧東村区域は山村振興法でも指定されています。)

 

結局どういうこと?

例を挙げて説明します。

「特別交付税措置に係る地域要件確認票」の3ページ上段あたりに「北海道旭川市」があります。

見てもらうと、こうなっています。
旭川市地域要件

右側に記号が並んでますが要は「もし旭川市が地域おこし協力隊を募集する場合、応募者がどこから引っ越してきたら特交措置が適用されるか」を記載しています。

「〇」は特筆条件なく特交OKということです。3大都市圏内はもちろん、都市圏外だったとしても不利地域を含まない政令指定都市(札幌市とか)ならOK!

「×」は特交NG。見てみると“全部条件不利地域”についてますね。つまり「ド田舎からド田舎に引っ越してきてもお金は出しません。」ってことです。

「▲」は転入地が条件不利地域ならOK。例えば、帯広市(都市圏外 都市地域)に住んでる人が旭川市旧江丹別村区域(条件不利地域)に引っ越すならOKです。

「△」は転出地が条件不利地域以外ならOK。例えば、奈良市(都市圏内 一部条件不利地域)の都市部から引っ越してくるなら旭川市どこでもOK。

「□」が1番厳しいです。転出地が条件不利地域以外 かつ 転入地が条件不利地域ならOK。例えば、みどり市笠懸町(都市圏外 一部条件不利地域だけど不利地域ではない)から、旭川市旧江丹別村(条件不利地域)に引っ越すならOK。

 

これで「緩い」の?

緩いです。めちゃくちゃ緩いです。

「私の住んでるとこは田舎だから応募しても無理だな~。」と思っている人は1度ちゃんと調べてみることをオススメします。

調べ方としては、まず「特別交付税措置に係る地域要件確認票」で自分の住んでいる市町村がどの区分になるのかをチェックし、もし“一部条件不利地域”に区分されているなら、どの地域が不利地域に指定されているのかを「過疎地域市町村等一覧」などで確認してみると良いと思います。

さすがに離島とか半島の先っちょは厳しいかもしれませんが、本州は意外と大丈夫だと思います。

私の転出地(実家)もバスが1時間に1本レベルの田舎でしたが、条件不利地域ではなかったので、行こうと思えば全国色んなとこに行けましたね。

 

念のためお断りしておくと、今回紹介したのはあくまでも「原則」です。

もしかすると例外がある可能性もあります。

もし分からないことがあれば、募集中の希望自治体に電話やメールで聞いてみましょう。

行動が1番です。

(聞いても答えてくれないor答えられない自治体はハズレです。さっさと次を探しましょう。)

 

なぜここまで地域おこし協力隊を推すかと言いますと、地域おこし協力隊はあなたの夢を叶える1つの手段だからです。

その理由はまた別の機会に語るとしましょう。

では、アデュ~。